Activities abroad海外での活動記録
ラオス サムスム村 訪問団 報告書
2015-2016年度「この指とまれ」提唱事業
2016年6月1日(水)~5,6日(日・月)
ラオス国 ヴィエンカム郡 サムスム村
訪問地
ラオス ルアンパバーン県ヴィエンカム郡サムスム村
サムスム中学校(中高一貫校)
「この指とまれ」提唱事業 寄贈品
サムスム村中学校併設厨房設備 300,000円
【参加者名】
1 |
髙橋 賢吾(たかはし けんご)
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水戸西RC会長
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2 |
星野 幸子(ほしの さちこ)
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国際奉仕委員長
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3 |
金澤 卓也(かなざわ たくや)
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4 |
若松 進治(わかまつ しんじ)
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関係機関
・シャンティ国際ボランティア会(SVA)
東京事務所 担当 鈴木 淳子氏
ラオス事務所 所長 加瀬 貴 氏
山室 仁子 氏
・㈱ピース・イン・ツアー
法人営業部 小山 耕太 氏
「この指とまれ」ご協賛クラブ
合計210,000円
日立RC 20,000円 | 高萩RC 10,000円 | 日立港RC 10,000円 |
水戸RC 10,000円 | 水戸南RC 10,000円 | 水戸東RC 20,000円 |
水戸さくら 20,000円 | 水戸好文 10,000 円 | 古河東RC 10,000円 |
岩瀬RC 20,000円 | 土浦南RC 20,000円 | つくばシティ20,000円 |
竜ケ崎RC 10,000円 | 玉造RC 10,000円 | 鹿島中央 10,000円 |
※ご協賛いただきました各クラブの皆さま、ありがとうございました。
お土産
ソーラーライト 30本
ソーラースポット 10本
≪ベトナム&ラオス訪問団≫ ~ラオス・サムスム中学校厨房棟設備贈呈式参加~ 旅行日程表
日程 | 都市 | 発着時刻 | 交通機関 | スケジュール | 食事 | |
1 | 2016年6月1日(水) | 成田空港 成田発ハノイ着 ハノイ発 ルアンパバーン着 | 8:00集合 10:00 13:25 18:50 19:50 | VN311 V2905 | ハノイ着 13:25 着後、国際線へ乗り継ぎ(トランジット) 昼:機内食 ハノイ発 ベトナム(ラオス航空)にてルアンパバーンへ ルアンパバーン着 19:50 専用車 空港にてお出迎え、ホテルまでご送迎 ルアンパバーン 夜 ホテルレストランにてご夕食 ルアンパバーン |
昼:機内食 夕:○ |
ルアンパバーンMONOLUCK HOTEL泊 | ||||||
2 | 6月2日(木) | ルアンパバーン/発 ノンキアウ着 | 8午後 4時間半 | 専用車 4WD |
午前 王宮博物館見学 市内レストランにて昼食 午後 ルアンパバーン発 陸路ノンキアウへ ノンキアウのホテルチェックイン&ご夕食 |
朝:ホテル 昼:○ 夕:○ |
ノンキアウ/PHA XANG RESORT 泊 | ||||||
3 | 6月3日(金) | ノンキアウ発サムスム村着 サムスム村 サムスム村発ルアンパバーン着 | 7:45発 9:30着 13:00発 18:30着 | 専用車4WD | 陸路、サムスム村ヘサムスム村着 サムスム中学校にて贈呈式ご参加 交流&視察&ご昼食(村人との交流会) 陸路、ルアンパバーンヘホテル着&ご夕食 |
朝:ホテル昼:○ 夕:○ |
ルアンパバーンMONOLUCK HOTEL泊 | ||||||
4 | 6月4日(土) | ルアンパバーン発 ハノイ着 | 午後15:30 17:10発 | V2904 | ご希望の方は托鉢体験ホテルで朝食 市内観光 ご昼食 ソフテルホテルにてスパ体験 空港ヘラオス航空にてハノイヘ着後、国際線へ乗り継ぎ(トランジット) 星野帰路へ ハノイ延泊 市内へ レストランで夕食 |
朝:ホテル 昼:○ 夕:○ |
ハノイ QUOC HOA HOTEL 泊 / 機中 泊 | ||||||
5 | 6月5日(日) | ハノイ発 ハロン湾着 ハロン湾発 ハノイ着 | 7:15 11:00 15:30 18:30 19:30 | 陸路 専用車 |
ホテルチェックアウト 世界遺産ハロン湾へ(約3.5時間 1回休憩) ハロン湾 船上にてシーフード昼食 ハロン湾クルーズ ティエンクン鍾乳洞観光含め(約4.5時間) 下船 ハノイ市内レストラン夕食 ノイバイ空港へ(約3.5時間) |
朝:ホテル 昼:○ 夕:○ |
機中泊 | ||||||
6 | 6月6日(月) | ハノイ発 成田着 | 0:50 7:35 | VN310 | ベトナム航空にてご帰国の途ヘ 成田空港着 ~ ありがとうございました~ |
朝:機内食 |
6月1日~5日 星野
6月1日~6日 髙橋会長 金澤会員 若松会員
旅行日程
6月1日(水) 晴れ
8:00 成田空港 第1ターミナル北ウィング 集合&チェックイン
10:00 ベトナム航空にて空路ハノイへ
13:25 ハノイ ノイバイ空港 到着 国際線へ乗り継ぎ
18:50 ラオス空港にてルアンパバーンへ
19:50 ルアンパバーン着 空港でSVAラオス事務所の山室さんお出迎え
ホテルチェックイン ホテルで夕食 ルアンパバーン泊
6月2日(木) 晴れ
8:45 ホテルチェックアウト
王宮博物館 および
パーシーの丘 見学
11:30 市内レストランにて昼食
13:00 陸路 ノンキアウへ
17:30 ノンキアウ着
ホテルチェックイン
ホテルで夕食
ホテル泊
↑王宮博物館
↑パーシーの丘
↑ノンキアウ風景
6月3日(金) 曇り
7:45 ホテルチェックアウト
サムスム村へ
4WD 2台で向かう
サムスム中高一貫校にて歓迎会(9時45分~10時45分)
1. ヴィエンカム郡教育事務所代表より歓迎の挨拶
2. 村長より歓迎の挨拶 代理の副村長より挨拶有
3. サムスム中高一貫校校長より中学校の概要説明
4. シャンティ国際ボランティア会代表より挨拶 加瀬ラオス事務所長
5. 水戸西ロータリークラブ様よりスピーチ 髙橋会長より
6. 村のみなさん、寮生との質疑応答
Q. 日本への留学支援はあるのか
A. ロータリーでは、日本に来た留学生への支援は米山奨学金制度として
整っているが、日本へ留学するための費用支援や奨学金制度はないと
答えた。
※ソーラーライトの使い方の説明を行い、贈呈した。興味を示し大変喜んでいた。
完成した施設の見学と寮生へのインタビュー(10時45分~11時45分)
7. ご支援により整備された炊事施設および給水場を見学
今回の寄付についてのプレート
(日立港がひたちみなと、古河がふるかわと表記されていますが、お許しください)
↑厨房棟全景
↑昨年何もなかった厨房が今年は
↑主食のおふかし
↑食器棚および食品保存庫
↑なぜか人気の味の素
共同給水施設全景
今回、寮生が体を洗ったりする水溜場にトタン屋根とコンクリートの床を設置した。その整備費(約54,000円)も「この指とまれ」の事業費で整備しました。
8. 完成した施設にて記念撮影
昼食会(12時~13時頃)
9. 地域の皆さんとの昼食会
13:00 ルアンパバーン市内に向けてサムスム村を出発(トイレ休憩2回~3回、所要5時間)
車中で、SVA ラオス事務所長の加瀬氏と今後の支援について話し合う。2018年までは支援を続けてほしい話がでる。今後の検討事項とする。中高一貫校では、今年から中学4年、高校3年の全学年の授業ができるようになった。物理や化学などの高等教育も行っている。設備等足りない部分が多い。
18:00頃 ルアンパバーン、ホテル到着 そのまま、ナイトマーケットへ
スコールに遭遇 市内中華レストランで夕食
6月4日(土)雨 午後から 晴れ
5:20 托鉢へ 雨の中の托鉢 朝市 見学 ホテルに戻り 朝食
11:00 ホテル チェックアウト
ワット・シェントーンへ 市内レストランで昼食
ソフテルホテルでスパ・マッサージ体験
15:30 ルアンパバーン空港へ
17:10 ラオス航空にてハノイへ
18:10 ベトナム ノイバイ空港へ ハノイ市内へ
市内レストランで夕食
21:00 ホテルチェックイン
22:00 星野 ノイバイ空港へ
0:50 ベトナム航空にて帰国
6月5日(日) 7:35 成田空港 着 星野
7:30 陸路 世界遺産ハロン湾へ(約3.5時間 1回休憩)
11:30 船着き場到着後、乗船
船上にてシーフードランチ
ティエンクン洞(鍾乳洞)
荒天のため 船に足止め
19:30 ハノイ市内レストランで夕食
21:00 ノイバイ空港へ
6月6日(月) 0:50 ベトナム航空にて帰国の途へ
7:35 成田空港 着 解散
会員感想文
水戸西ロータリークラブ 会長
髙橋 賢吾
「国際奉仕活動の報告とお礼」
「識字率向上」を重点テーマとして、当クラブでは10年間にわたり、ラオス国の学校施設の整備を図って参りました。ドンカムサーン幼稚園の井戸設置から始まり、サムスム村中学校の厨房施設設置まで、当クラブ独自の支援活動が推進できましたことに対し心よりお礼申し上げます。今後も引き続き東南アジアの発展途上国に対し、ハードな支援だけでなく、ソフト面の支援の充実も図って参ますので、ご支援とご協力をお願いいたしまして、報告とさせていただきます。
ラオス支援を始めた頃 2007年
ドンカムサーン幼稚園訪問
国際奉仕委員長
星野 幸子
「サムスム村 中学校を訪問して」
水戸西RCが提唱した「この指とまれ」プロジェクトにご協賛いただきましたクラブの皆さまに感謝の気持ちを込め、簡単にご報告させていただきます。
昨年に引き続き、今回2回目の訪問となったサムスム村は、天候に恵まれ、雨に降られることなく6月3日の訪問日を迎えることができました。
今回、髙橋会長をはじめ、4人という少人数でのサムスム中学校(正しくは中等教育学校・中高一貫校)を訪問させて頂きました。それにも関わらず、ヴィエンカム郡の副教育長の方もお見えになり、村人の皆様、また学校に残っている中高生の歓迎を受けることができました。
現在、758名の中高生が在学し、うち546名が遠い村を離れ寮生活を送っています。その学生たちが、自炊生活をおこっているのですから、識字率向上に伴い、子供たちが食事を作る厨房設備は大切と考え、支援をしたのが「この指とまれ」に参加した理由でもあります。
私がびっくりしたのは、公用語であるラオス語を習得することも大変な状況の中で、中学生になると難しい公式の数学や化学、物理の勉強もしていることです。熱心に高等教育を教える先生方がいるからこそ、と思い、また、遠い村の親元を離れ、勉強する子供たちの熱意があるのだ、と痛感致しました。外の掲示板には、数学などの落第点を取った子供たちの一覧表が張り出されていたのも、国は変われどやることは一緒と微笑ましく思いました。
昨年は建物を作っただけだった厨房棟は、今年は設備が整い、その中で煮炊きをしている姿を見て、お役に立てた実感が沸きました。賛同して下さったロータリークラブの皆さんに喜んでご報告できると思いました。また、併設する給水施設、といっても、水を溜め、体を洗ったりする処ですが、その設備も併せて整備されました。これで、泥まみれになることなく体を洗えよかったと思いました。人件費を抑えるために、中学生の親御さんが工事をしてくださったとのことです。
ご父兄の方々に作っていただいた手料理を皆さんで頂きました。山菜のスープはあっさりした味で日本人好みでした。
短い滞在時間ではありましたが、中学校施設を見学させていただき、また、今後の課題などを話し合い、私たちの国際奉仕活動をどのようにしていくか悩むところでありました。
持って行ったソーラーライトを気に入ってくださり、夜、街灯のない寮の周辺や、ソーラースポットは、勉強時のスタンド的に使うこともできるほど照度が高いので、大いに活用していただきたいと思いました。
各ロータリークラブの皆様、国際ロータリークラブのない地域でも支援は、NGO組織や大きな国際ボランティア組織と連携を図りながらやっていく形になりますが、今後もアジアの社会主義国での支援を中心に行っていきたいと思います。
↑何もなかった昨年の厨房棟
↑ソーラーライトが勉強する時に役立つといいですね。
金澤 卓也 会員
「ラオス-サムスム村への珍道中-」
私にとってラオスは2度目の訪問であった。 最初の宿泊地ルアンパバーンは世界遺産ということもあり、興味深く観光した。フランス統治の名残で美しい町であった。
翌朝、ここより我々の珍道中が始まる。サムスム村へ向けて出発。目的地の1時間半ほど手前の宿泊地ノンキアウにてバンガローに宿泊。 夕食は外で頂いたが、電灯に大きな羽蟻が飛び交い、柱には大きな虫が這っている。SVAの方は、これを食べると美味しいと言って指でつまんでみせた。慣れとは恐ろしいものである。私も陸の孤島と呼ばれた高知県の四万十川付近で生まれ、野生児と言われていたが、それを以ってしても驚愕の事ばかりだった。食後、やっと就寝ということになったが、なにやら「キャキャキャ」と叫ぶ声がし、電気をつけると室内にはヤモリが2匹壁を這っていた。なかなか眠れなかった。
翌朝、寝ぼけた状態でサムスム村に再び出発。 車窓に左右に点在する家々は粗末なもので、竹で編んだ小さな小屋という感じであった。まさにカルチャーショックであった。
やっとの思いで到着した学校は、夏休みで学生は少なかったものの我々を心を込めて迎えて下さった。その後、贈呈式・ディスカッションを行った後、寄贈した厨房等を視察、既に料理なども行っており、学生の竹で編んだ粗末な寮に比べると素晴らしく近代的に見えた。その後先生方や学生の皆様と一緒に昼食を摂ったが、見たことのない葉っぱのサラダや鳥料理で、主食のお米等手掴みでいただいた。 印象に残ったのは、ある学生が日本に留学するにはどうしたら良いか?と質問してきた時だった。その目は眼光鋭く、しかし反対に顔全体をみれば素直で優しささえ感じる印象だった。こんな学生を日本に留学させることができれば、と思ったのは私だけではなかったと思う。
ディスカッション終了後、皆に別れを告げノンストップでルアンパバーンまでランドクルーザーに揺られて6時間。ミッションの終了となった。
何にせよ、このミッションで貴重な経験をしたことは事実である。
若松 進治 会員
「夢に向かって」
2005年より「茨城アジア教育基金」を支える会のラオスへの幼児教育支援活動に支援を始めて10年の節目を迎え、髙橋会長共々3度目のラオス訪問となりました。 毎年会員からの貴重な品のバザー収益金とクラブからの支援金、水戸女子校等学校インターアクトクラブの献身的な支援でラオスの子供たちへの識字率向上の活動をしてまいりました。
昨年サムスム中学校に寮付属の厨房棟を建設しました が、料理をする設備が全く無く、昨年の訪問の感想から煮炊きのできる七輪、鍋釜等を支援する事になりました。今回はその贈呈式ならびに使用状況視察にため中学校を訪れました。
↑2007年に設置した給水タンク
生徒は夏休みに入っており、村人たちだけの出迎えでしたが、昼会食のため支援した設備を使用しておこわ、スープ料理を作って下さり、現地で役立ち着実に実を結んでいる事を目の当たりにし今回のラオス訪問は有意義でありました。 支援いただいた「この指とまれ」に賛同した各RC,水戸西RCメンバーに感謝致します。そして心暖まる歓迎をいただき改めてラオスの方々の穏やかな気質に感激いたしました。
また持参したソーラーライトは闇の中を照らし子供たちの驚きの顔が目に浮かんできます。
村人との話し合いの中で日本の教育について、留学制度等の話があり、勉強させてあげたい親の気持ちを感じました。支援援助はあらゆる角度から数限りなくありますが、目標を定めて支援する必要があると思います。現在のラオスの山間部は日本の江戸時代末期の様に感じられます。電気のない時代、向学心に燃えた若者たちが日本の礎となったように、教育者を育成し子供たちに向学心を育ませる事がラオス発展の鍵と思います。いつの日かラオスの人を米山奨学生として迎えてあげたい。将来は水戸西RC奨学基金を設立し日本で勉学できる日がくる事を願いたい。
「茨城アジア教育基金」を支える会は30年の活動の中で独自で10数名のラオスの幼児教育者を日本で研修させており、その中には幼稚園、小学校、中学校を開設し、教育者として活躍している人もおり地道な活動は必要と感じております。
今まで西クラブでは幼児教育者のための教本、ラオス絵本、水道施設、遊具施設等ラオス支援をして参りましたが、支援してきた芽が育っているか再度訪問できる機会があればと思っております。
↑10年間続けてきた絵本の支援
(2016.07星野幸子)